耳管開放症の説明と治療について その2
●運動療法について

ここに紹介する運動療法は、12才の時に耳管開放症を発症し、15年間の病歴を持っているイタリア人のMonicaさんが考案し、自ら作成されたサイト(イタリア語英語)に掲載しているものです。
2005年4月に金沢市立病院耳鼻科の石川先生よりお知らせいただきました。

なお顎の運動については、顎の関節に影響をおよぼす可能性もありますので、無理のない範囲で行うよう心がけて下さい。
特に顎関節症の方はご注意下さい。
また文中にある「上顎」は口の中(前歯の後)の上の部分と考えていいと思います。
前の方は硬く、しわがあり、後ろは骨がない柔らかい部分で、「のどちんこ」につながっています。
(石川先生よりご解説いただきました)

◆耳管開放症に対する運動療法
1.舌を前に突き出す
 上顎のしわの部分に舌を置いて、舌を前に(顎に付く位の気持ちで)前に突き出す。

2.舌を引っ込める
 舌を歯の裏に置いて、素早く舌を奥に引っ込める。

3.あくびをする
 大きく息を吸い込みながら、2の動作をする。あくびの最後の筋肉運動の状態にする。

4.口蓋(上顎の柔らかい部分)のマッサージ
 舌を上顎のしわの部分に置き、素早く後の方に動かし、上顎の柔らかい部分をマッサージする。
 口蓋垂(いわゆるノドチンコ)に触る位の感じで。

5.馬のスナップ
 舌先で上顎を叩き、馬の足音をまねる擬音を出す。

6.口を空けて飲み込む動作をする
 舌先を上顎のしわに置いた状態で口を空けて飲み込む動作をする。

7.口蓋垂を動かして声を出す
 口を空け口蓋垂を上げた状態で声を出す(発音はak ak... ka ka..の様に)。

9.あくびによる口蓋垂の運動
 口を空け深く息を吸い込みあくびの動作に入り、あくびの動作の途中で運動を止める。
 (できるだけ息を吸い込んだ状態にすると、口蓋垂が上に上がる)

9.下顎を前に突き出す

10.下顎を後ろに引く

11.下顎を左右に動かす

12.9・10の動作を繰り返す

注意 これらの運動は背中と肩をいい姿勢の状態で行う。すべての運動は10回1クールとして1日2回行う。

幼児に対する言語療法を応用したものですが、耳管を閉じる筋肉のリハビリ療法を行うものだと思います。
効果があるかどうかは、不明ですが、15年間の経験からできた運動療法です。
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